「50代で貯金ゼロ」の人は、老後の生活を見据えてどのような対策を取ればよいのだろうか。
医療費は、高額療養費制度を使えば、それほどかかりません。
50才の時点で貯金がゼロ、老後資金はどうすればいいのか?を紹介します。
保険はやめるべきか
医療費も、高額療養費制度を使えば、50才で年収500万円の人が約30万円かかっても、実際の負担額は8万7430円で済みます。
100万円程度の貯金があれば、保険に入る必要性は少ないと思います。
貯金がゼロだったら、損失が大きくリカバリーできないことに保険を使います。
生命保険は子供の教育資金が不要になったタイミングで解約してもいいと思います。
予定利率の高い時期に加入し、解約返戻金が入る保険なら、そのままおいておきます。
高額医療費制度 | ||
所得区分 | 自己負担額 | 多数回該当 |
年収約1,160万円〜 | 25万2600円+(総医療費−84万2000円)×1% | 14万100円 |
年収約770万円〜1,160万円 | 16万7400円+(総医療費−55万8000円)×1% | 9万3000円 |
年収約370万円〜770万円 | 8万100円+(総医療費−26万7000円)×1% | 4万4400円 |
年収約370万円以下 | 5万7600円 | 4万4400円 |
市区町村税の非課税者 | 3万5400円 | 2万4600円 |
年金を増やす働き方をする
専業主婦などをしていて収入のない50代もいる。
そういう人はどうすればよいか?
これまで専業主婦だったとしても、とにかく働き始めます。
パートでも、従業員数が501名以上の企業で、週20時間働くなどして、厚生年金に入れる働き方をします。
厚生年金であれば70才まで加入でき、収入と期間に応じて将来的にもらえる年金が増えます。
50才から70才まで年収200万円(手取り160万6700円)を稼いだ場合、将来もらえる年金は、老齢基礎年金に加え、老齢厚生年金が年22万3600円加算される
年金をいかに増やすか
iDeCoと年金受給年齢を繰り下げ、大切なのは、年金をいかに増やすか。
iDeCoに加入して、上限額まで積み立てるなどして、老後に受け取れるお金を増やします。
さらに、年金を受け取る年齢を最大限遅らせます
65才時の受給額が月額15万円の人が、75才まで受給年齢を繰り下げると、受給額が27万6000円になる。
長く仕事をして、人や社会とかかわり続けた方が、精神的にも健康的にもプラスになり、楽しく長生きできる。
まとめ
- 保険はやめるべきか。
- 年金を増やす働き方をする。
- 年金をいかに増やすか。
元気で長く働き続ければ、50才貯金ゼロも恐れるに足らず。
そのためにできることや、やるべきことを見習って備えよう。