2024年、そのつみたてNISAと一般NISAの制度が変更される。
つみたてNISAで非課税になるのは、2037年までに投資した分が対象だった。
今回の改正で、2042年まで非課税で新規投資できるようになった。
つみたてNISAは、新規積立したお金を、その後20年間非課税で運用できる制度。
2042年に40万円を駆け込みで新規積立した場合、その40万円分は、
20年後の2061年まで非課税で持っておくことができる。
20年を越えると、課税される口座に自動的に移管されます。
2042年までは、今年(2022年)の分を含めた21年間分が新規投資できます。
今年からだと最大840万円分、非課税で運用できます。
2023年に始めると、1年遅れの20年分、つまり最大800万円分しか非課税になりません。
今回は、2024年に制度変更する、新NISAについて紹介します。
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新NISAは2階建て
つみたてNISAと一般NISAは、1年ごとに好きな方を選んで切り替えることも可能。
2024年以降は、一般NISAではなく、新NISAを選べるようになる。
新NISAは、現行のつみたてNISAと一般NISAを合体させたようなイメージ。
1階部分につみたてNISAのような枠があり、それを利用すると、
2階部分の一般NISAのような枠も利用できるようになります。
それぞれ、1年間に新規で積み立てられる金額の上限が異なり、5年間、非課税で運用できます。
現行のつみたてNISAは、年40万円までを20年間非課税で運用でき、
一般NISAは年120万円までを5年間非課税で運用できる。
新NISAの1階部分は年20万円まで、2階部分は年102万円まで、いずれも非課税期間は5年間だ。
1階部分と2階部分をフルに使えば、合計で年122万円になる。
新規で投資する期間が2024~2028年の5年間で、今後、制度の延長もなければ、
最大610万円を非課税で運用できることになる。
新NISAは2024年にスタートし、新規投資ができるのは2028年まで。
現行の一般NISAは新NISAに形を変え、2024年以降は、1年ごとに、
つみたてNISAか新NISAのどちらかを選べるようになります。
一度選ぶとその後1年間は変更できません。
投資方針が異なっていて管理が難しいので、一度決めたら頻繁には変えない方がいいです。
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新NISAにロールオーバー
2024年以降に始めるとなると、選択肢は年40万円積み立てられるつみたてNISAか、
年112万円投資できる新NISAの二択。
新NISAは、原則、1階部分を使わないと、2階部分を利用することができない。
新NISAの1階部分の年間の投資上限額は、つみたてNISAの半分の20万円で、
非課税期間は4分の1の5年間しかありません。
新NISAでより多くのお金を非課税で運用するには、まず1階部分で運用してから、
2階部分で個別株や投資信託を運用する必要があります。
いずれも5年以内に売買などの判断を迫られるようになるので、初心者にはハードルが高い。
コツコツ積立投資するなら、今年の非課税枠があるうちに、
現行のつみたてNISAを始めて、継続するのがいいと思います。
新NISAの1階部分は、いわば現行のつみたてNISAの、ミニ版です。
すでに一般NISAを始めている人も、2024年以降も続けるなら、
つみたてNISAに切り替えるか、新NISAにロールオーバー(持ち越し)するか選ぶことができる。
新NISAの2階部分の上限は102万円です。
すでに一般NISAで上限いっぱいの120万円を投資していても大丈夫。
仮に運用で130万円まで増えていたとしても、すでに投資している分は上限に関係なく、
新NISAにロールオーバーできるので、制度変更で損することはありません。
1階部分のつみたてを利用してから2階部分が利用できる仕組みになっていますが、
1階部分の上限額20万円を使い切らなくても、2階部分を利用できます。
使い切っていない分の持ち越しはできません。
非課税制度を利用して個別株への投資がしたいなら、一般NISAを始めておくのも一つ方法です。
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まとめ
今回は、2024年に制度変更つみたてNISAについて紹介しました。
- 新NISAは2階建て
- 新NISAにロールオーバー
新NISAの1階部分は年20万円。2階部分は年102万円。非課税期間は5年間。
1階部分と2階部分をフルに使えば、合計で年122万円。
新NISAは2024年にスタートし、新規投資ができるのは2028年まで。
今年のうちにつみたてNISAを、2024年以降に新NISAに切り替えを考えてみてください。
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