近い将来のために、老後のために、コツコツとお金を貯めている人も多いのではないでしょうか。
貯蓄よりも、投資のほうが効率よく資産形成ができるという話を聞いたことがあると思います。
投資は気になるけど、どう始めたら良いのかわからない
きちんとした知識がないといけないという漠然とした不安
そんな方におすすめしたいのが、つみたてNISA(少額投資非課税制度)です。
つみたてNISAは、投資初心者の人にもチャレンジしやすい制度です。
今回は、初心者でも始めやすい、つみたてNISAについて紹介します。
Contents
つみたてNISA
つみたてNISAは、積立投資をする際に利用できる少額投資非課税制度(NISA)です。
投資で得た利益(配当金・分配金や譲渡による利益)には、20.315%の税金がかかります。
つみたてNISAを利用すると、分配金と譲渡益を非課税で受け取ることができるのです。
投資額40万円に対して、2万円の利益が出た場合、通常であれば利益から4,063円もの税金が引かれます。
実際の手元の利益は15,937円となります。
つみたてNISAを利用すると満額の利益2万円を受け取ることができます。
これから投資を始める人は、利用したい制度です。
つみたてNISAの特徴
利用するにはいくつか条件があります。
投資方法は積立投資
つみたてNISAは、積立投資専用の非課税制度です。
積立投資は、投資用のNISA口座(非課税口座)から、決まったタイミングで一定金額を引き落とし、継続的に買い付ける投資方法です。
投資対象は、金融庁が定める一定の条件を満たした長期の積立・分散投資に適した投資信託です。
年間投資額には上限がある
つみたてNISAを利用して投資できる額は、年間最大40万円です。
この最大投資上限額のことを、非課税投資枠、または、非課税投資額ともいいます。
NISA口座で購入した商品のみ非課税の対象
つみたてNISAの対象となるのは、NISA口座を通じて新たに購入した金融商品のみ。
開設済みの課税口座(一般口座や特定口座)で保有している金融商品を、
NISA口座に移すことはできません。
非課税期間には期限がある
つみたてNISAの非課税期間は最長20年です。
非課税期間の終了時期は、投資を始めた年からかぞえて20年目の年末までです。
毎年最大40万円を投資していけば、同時期に非課税で投資できる最大金額は800万円となります。
非課税期間が終了すれば、自動的に課税口座へ移されます。
つみたてNISAと一般NISAの違い
少額投資非課税制度(NISA)は、2種類あります。
つみたてNISAとNISAがあります。
NISAは区別して、一般NISAと呼ばれています。
2014年1月より、NISAがスタートしました。
利用者の年齢層は高く、株式投資で短期的に利益を得る利用者が多い傾向に。
投資初心者は挑戦しづらい側面がありました。
若い世代や投資初心者への利用を促すため、少額からの、長期・積立・分散投資、に特化した
つみたてNISAが2018年1月より導入されました。
つみたてNISA | 一般NISA | |
非課税期間 | 20年 | 5年 |
非課税投資枠 | 40万円 | 120万円 |
投資方法 | 積立方式 | 積立方式・スポット購入 |
ロールオーバー(※1) | 不可 | 可能 |
投資対象 | 金融庁が定めた基準を満たした投資信託 | 国内株式・海外株式・投資信託 |
※1 NISA口座で保有している有価証券の非課税期間は通常5年間。所定の手続きを行い非課税期間を最大10年まで延長させること。
つみたてNISAとNISAはどちらか一つ
NISAを利用するには、金融機関でNISA口座を開設する必要があります。
日本に住む20歳以上の人であれば口座を開設できます。
NISA口座は1人1口座しか開設できません。
つみたてNISAとNISAの併用はできないため、どちらかを選ぶ必要があります。
非課税投資枠
2つの非課税投資枠が異なるのは、投資方法が異なるため。
つみたてNISAは、条件をクリアした投資信託を選び、少額を定期的に自動で積立していきます。
投資初心者や長期間運用したい人向けです。
非課税投資枠は年間40万円のため、毎月定額を積み立てる場合、1月あたり約3万円です。
つみたてNISAは、分配金や値上がり後に売却して得た譲渡益が非課税となります。
NISAは積立投資だけでなく株式などを一括で購入することもできます。
非課税投資枠年間最大120万円を、自分で好きなようにさまざまな商品を組み合わせることがより能動的に投資に挑戦したい人向けです。
NISAの場合は、配当金や分配金、譲渡益が非課税となります。
投資対象
つみたてNISAで購入できる銘柄は、金融庁の定めた基準によってふるいにかけられた公募株式投資信託・上場株式投資信託(ETF)に限られています。
投資信託は、ファンドマネージャーが、投資家から集めたお金を大きな資金としてまとめ、株式や債券などに投資・運用する金融商品です。
一つの投資信託に複数の資産を組み入れているため、投資信託を一つ購入するだけで、複数の投資先へ投資ができます。
NISAの投資対象は多岐にわたります。
株式などの商品を購入するには、知識や経験が必要となるので、ある程度投資に慣れた人向けです。
非課税期間の違い
つみたてNISAは非課税期間が20年。
期間終了時に翌年の非課税投資枠に移す、ロールオーバーは対象となりません。
NISAの非課税期間は5年と短めですが、ロールオーバーが可能なので、実質5年以上保有できます。
まとめ
今回は、投資初心者の人にもチャレンジしやすい制度!つみたてNISAについて紹介しました。
- つみたてNISAとは
- つみたてNISAとNISA
投資初心者の方、コツコツ長期運用したい方、少額で投資をしたい方におすすめです。
リスクがつきものの投資ですが、投資信託であればファンドマネージャーに運用をしてもらえるので、投資初心者の人でも思い切ってチャレンジしてみましょう。