22年4月に制度の一部が変わる年金。
今回の改正は、長生きを前提に、年金をできるだけたくさん増やせるようにするというもの。
人生100年時代を迎えて、夫の定年退職時が、人生の折返し地点という人たちが多くなります。
受け取れる年金収入がいくらなのか、ねんきん定期便で確認しましょう。
今回は、年金をどれだけ増やすことができるのかについて紹介します。
Contents
受給開始年齢を遅らせる
受給開始を遅らせると最大84%もお得。
誰でもできるのは、年金の繰り下げです。
夫婦で年金収入がいくらになるのかを調べておきましょう。
50代のうちに、年金収入だけで生活が成り立つのか、家計の見直しをしておきましょう。
老後のお金がどれくらい足りなくなるのかがわかれば、いつまで働けばいいのか、いつまで年金受給を繰り下げればいいのか、といった方向性も見えてきます。
ねんきん定期便は毎年、誕生日の月に届きます。
夫と妻、それぞれに届くので、夫婦合わせていくらもらえるのか計算しよう。
気をつけることは、社会保険料、所得税、住民税などを支払うということ。
約1割ぐらい差し引いた金額が手取りの額になります。
手取りの額にから生活費を差し引いてみると、年金の範囲内で生活ができるか判断できます。
退職金や貯蓄を取り崩す生活を続けると、あっという間に資金が底をつく恐れがあるます。
介護や医療費なども備えておきたい。
老後の終身の収入は公的年金だけで、生活費が足りない場合は、働くという選択が現実的。
働いている間は、年金を繰り下げて受給額を増やすこともできます。
年金の繰り下げは、今回の改正で受給開始年齢が70歳から75歳まで広がる。
受給額は最大で84%アップ。
65歳で年間 約78万円もらえる人は、70歳まで繰り下げると約110万円に増やすことがでます。
さらに75歳まで繰り下げれば約143万円にもなります。
むやみに繰り下げると、受給額が目減りするケースもあるので注意しよう。
厚生年金に加入拡大
短時間のパートやアルバイトでも、厚生年金の加入ができます。
社会保険の加入要件が下がり、週20時間、月8.8万円の収入の人でも加入対象になりました。
65歳以降も厚生年金に加入して働くと、毎年年金額が増える仕組みになります。
改正前は、65歳以上で老齢厚生年金をもらいながら働いていた人の年金受給額は、
退職してから70歳を迎えるまでは、再計算されませんでした。
今回の改正で、毎年再計算されることになります。
厚生年金の保険料を納めた分、翌年から受給額がアップしていきます。
まとめ
今回は、春の年金大改正について紹介しました。
- 受給開始を遅らせるとお得について
- 厚生年金の加入の拡大について
いずれにしても、働き続けることが大切です。
個人が任意加入する私的年金を使って年金を増やす、という方法にも変化があります。
iDeCoは、これまで加入できる年齢が60歳未満だったのが、65歳未満に引き上げられます。
老後資金が足りないという人は、仕事を続けながら、厚生年金に加入して、かつiDeCoにも加入すれば、もらえる年金の倍増も夢ではありません。
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