50代後半以降、ライフステージが変わり収入はダウンします。
定年を過ぎると資産が減ることはあっても、増やすことは難しくなります。
年金生活に入る前から準備をしておく必要があるからです。
老後はもう少し先と思っていても50代になったら、すぐにやってきます。
老後破産をしたり、年金不足にならないためには、早めの準備が必要です。
早めの準備は、どうしたらいいのでしょう。
50代になったら、最低やっておいたほうがいい、5つのことを紹介します。
これから先の収入を確認する
リタイアしたら、年金はいくらもらえるのでしょう?
公的年金の受給額は、ねんきん定期便で確認していると思います。
年金生活がスタートするまでの収入については、把握できていない人が多くいます。
50代後半の役職定年による収入ダウン。
定年以降に再雇用で働く場合の収入、そして企業年金の給付期間です。
役職定年で、50代後半の収入が2~3割ダウン。
60歳以降も働けるものの、多くの企業は再雇用となり、収入は半分程度になります。
企業年金は10年程度の有期の企業が多く、70歳以降は年金の受取額が減る、というのが現実。
退職金をいくらもらえるかを含め、50代後半以降の自分の収入を調べてみましょう。
住宅ローンの完済時期、残債の確認
住宅ローンが、まだ残っているという人も多いと思います。
完済時期、60歳(定年)時にいくら残っているのかはわかっているでしょうか?
完済時期や残債を、把握していない場合は、確認してください。
退職金で繰り上げ返済を計画している人もいると思います。
老後資金を考えると、退職金から返済するのは500万円くらいが限度といわれます。
返済する金額が、500万円以上の人は、貯蓄や節約で、定年までに1円でも多く貯めましょう。
生命保険の見直し
死亡保険は、被保険者が死んだら生活に困る家族がいる人のためのもの。
子どもたちが独立し、貯蓄もある程度ある、50代にとっては必要性の低いものかもしれません。
保険を見直し、保険料の減額もひとつの方法。
解約だけでなく、保障額や払い済み保険にするなど、見直し方法には複数の選択肢があります。
保険料と保障内容を確認し、不要なものは整理しましょう。
終身払いが多い医療保険も、内容を再チェックしてみましょう。
年金生活になっても支払える保険料なのか?
入院期間が短くなっている最近の医療事情と保険料、保険金額が見合っているのか?
保険ではなく、貯蓄で備えるという考え方もあります。
60歳以降の支出
定年時には、退職金を受け取ります。
退職金は家計に余裕が生まれたわけではありません。
家のリフォーム、車の買い替えなど、毎月の生活費以外のお金は必要です。
将来、介護が必要になるときに備える費用も準備しておかなくてはいけません。
老後のお金はある程度の余裕が必要です。
想定される費用を書き出して、まとまったお金が手元にあっても計画的に使うことが重要です。
援助について
孫が生まれれば、お小遣いやプレゼントをあげることにもなると思います。
援助はどこまで可能なのかを、事前に夫婦で相談しておきましょう。
まとめ
今回は、老後破産しないためやるべき5つのことについて紹介しました。
- 収入の確認について
- 住宅ローンの完済時期、残債について
- 生命保険の見直しについて
- 60歳以降の支出のついて
- 援助について
定年時はそれまでに貯めたお金、退職金などまとまったお金が手元にあります。
その先の人生は平均的な寿命と考えても30年近くはあります。
老後破産しないためには、収入と支出を把握しましょう。
現役時代と同じように計画的に家計管理をすることが必要です。