50代は子どもの教育費、住宅ローン返済が重なり、もっとも家計が厳しい年代になります。
40代から、50代、60代のマネープランを計画することは難しいかもしれません。
10年程度のライフプラン、マネープランを作ることで、ひとつのきっかけにはなります。
今回は、40代で何をすべきか、をご紹介します。
Contents
今の家計と将来の家計を比較とチェック
40代の家計支出は、高校進学で最初の教育費のピークがやってきます。
学資保険やこども保険などで用意している家庭も多いでしょう。
大学進学に備えて教育費の積立もやっておきたいところです。
家計支出が膨らむ時期は、自分たちの老後資金を考える時間は少なくなります。
無理に節約しようとするとストレスを溜めることにもなります。
この段階では、現在の家計をもう一度洗い出し、膨らんでいる支出が何かを把握することです。
50代、60代に、減らせる支出が把握できれば、40代を乗り切る覚悟もできるでしょう。
現状と将来の支出を比較、チェックしておくことで、支出に歯止めをかけることもできます。
50代、60代で、生活費の見直しを、と思っても、生活のレベルを変えるのは難しくなります。
50代、60代で、余裕があれば別です。
50代、60代で生活が苦しくなるのは、生活パターンを変えることができないからです。
住宅ローンの見直し
住宅を購入する際、子どもが小学校や中学校に上がる前にと考える家庭は少なくありません。
住宅ローンの返済期間と、子どもの年齢をリンクさせて考えることは、少ないでしょう。
10年固定で借りた場合、10年経過後は、固定金利か変動金利か、選択しなければなりません。
その時期に、子どもの進学など重大な時期にさしかかった場合、
住宅ローン金利の選択でもアタマを悩ますことになります。
どちらも家族にとっては重要な決断です。
住宅ローン借入時に、進学と返済が重なることがわかっていれれば、
住宅ローンの選択、金利の選択を決めておくことが大切です。
住宅ローンを繰り上げ返済していく場合は、教育資金を貯めることを優先するのか、
先に繰り上げ返済をしていくのか、考えておく必要もあります。
限りある収入から、どう貯蓄し、いくら返済に回していくのか。
お金の割り振りを計画的に行う準備をしておきましょう。
退職金で残りの住宅ローンを一括返済するから大丈夫、という考えは老後破綻につながります。
生命保険、医療保険の見直し
住宅ローン同様、人生で大きな買い物である生命保険。
子どもが独立するまでの期間の保障額を手厚く確保しているはずです。
通販型の割安な定期保険で準備している家庭も増えています。
生命保険を、結婚したばかりのころの保険をそのままにしているケース。
子どもの年齢とリンクさせて保険期間を設定していないケース。
子どもが生まれ、家族構成が変化したら生命保険も見直しが必要です。
結婚時に加入、見直しをしていないと、万一のときに十分なお金を遺すことができなくなります。
60歳の時点で子どもが独立していないなら、20歳、22歳までの保障を確保する必要があります。
子どもが独立したあとは、保障額を減らすことができます。
家族の年齢と照らし合わせ、生命保険の保険期間と保障額をチェックしましょう。
不足する分は追加で、過剰な分は減額で、などの対応を確認しておくようにしましょう。
医療保険は、単独なのか、セット型・総合型の保険の特約なのかを確認しましょう。
特約で加入の場合は、終身保障ではなく、ある年齢で保障がなくなるケースがほとんど。
40代の今は健康不安がないからと、そのままにしておいてはいけません。
病気になってから新たな保険に加入するのは、非常に難しいのです。
40代で、医療保険についても、見直しをしておくべき。
40代は、医療保険の見直しラストチャンスの年代だと認識しましょう。
定年後の過ごし方
定年後の過ごし方への準備についても考えましょう。
定年退職後の生活に何かイメージを持っている人は多いでしょう。
セカンドライフをどう過ごすかは、40代を下調べの時間と捉えるといいでしょう。
1年に一度は移住先を探す旅にしてもいいかもしれません。
滞在型の旅行ならその場所での生活イメージも湧きやすくなります。
シニア起業にチャレンジする人も、最近は多くなっています。
経験や趣味を生かしたお店を開いたり、60歳はアクティブで隠居するには早すぎます。
40代だからこそ得られる情報は多くあります。
人脈を広げるのもそのひとつです。
資金的にもいくら必要なのか、どう準備すればいいのか、計画しておくことが大事です。
50代から、と思っているうちに、あっという間にその年代はやってきます。
今以上に忙しく、生活や家族のことを考えなくてはいけなくなってきます。
元気なうちに、カラダが動くうちに、下調べをしておいても無駄にはならないでしょう。
まとめ
今回は、40代でやるべきマネー処方箋について紹介しました。
- 今の家計と将来の家計の比較とチェックについて
- 住宅ローンの見直しについて
- 生命保険、医療保険の見直しについて
- 定年後の過ごし方について
貧しい50代にならずに済むのかは、これからにかかっています。
もちろん想定外のことも起きるでしょう。
心の準備、お金の準備を前倒しできたことは、50代の今、少しばかりの安心材料です。
40代だからこそ、やっておきたいお金のこと。
ぜひ一度、考えてみてください。
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