iDeCoのメリットである所得控除は、年末調整のときに会社へ書類を提出しなくては控除が受けられません。iDeCoで年末調整の手続きを忘れた場合iDeCoで年末調整の手続きを忘れた場合
手続きをうっかり忘れてしまい、年末調整を忘れてしまった人もいるでしょう。
今回は、iDeCoで年末調整の手続きを忘れた場合に行う、確定申告について紹介します。
iDeCoとは
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、私的年金制度の1つで、自分で運用方法を選べるのが特徴です。
iDeCoで運用した掛け金は、全額「小規模企業共済等掛金控除」の対象となります。
課税所得額から差し引かれることで所得税・住民税を軽減できます。
お金を受け取るときも所得控除が受けられます。
受給できる年齢になり、iDeCoを一時金で受給する場合は、退職所得控除。
年金で受給する場合は、公的年金等控除の対象となります。
老後資金を少しでも増やしたいと思う人は、ぜひ検討してみてください。
所得控除を受けるには、年末調整が必要
iDeCoの、所得控除を受けるには、自分で年末調整の手続きが必要です。
年末調整のときに、会社から「給与所得者の保険料控除申告書」と「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の2枚を受け取ります。
iDeCoの申請に必要なのは、「給与所得者の保険料控除申告書」です。
書類の右下にある、小規模企業共済等掛金控除の欄に、iDeCoの内容を記載します。
毎年10~11月ごろに送られてくる、小規模企業共済等掛金払込証明書を確認します。
会社に年末調整関係の書類を提出するときは、小規模企業共済等掛金払込証明書も提出します。
所得控除を受けるための「年末調整」手続きは、これだけです。
年末調整を忘れたら、確定申告
年末調整のときにiDeCoの情報を記載し、必要書類を提出すれば所得控除を受けられます。
仕事が忙しくて年末調整し忘れてしまった人もいるでしょう。
忘れてしまった場合は、確定申告で所得控除の申請をしてください。
確定申告時に必要な書類は、主に下記で挙げるものです。
- 確定申告書
- 源泉徴収票
- マイナンバー確認書類
- 小規模企業共済等掛金払込証明書
- 身分証明書
確定申告は、毎年2月16日~3月15日までに行う必要があります。
決められた期日内に書類を作成して、必ず提出しましょう。
小規模企業共済等掛金払込証明書を紛失したらどうなる?
小規模企業共済等掛金払込証明書は、毎年10~11月ごろに自宅に郵送されます。
自宅に払込証明書が届かない場合は、一度金融機関に問い合わせしてみてください。
紛失したとしても再発行可能なので、再発行の申請手続きをしましょう。
払込証明書が手元に届かない理由で多いのが、引っ越ししたときに住所変更を忘れる場合です。
年に一度しか届かないため、年末になって思い出す人も多いです。
再発行の申請手続きによっては、年末調整に間に合わず、確定申告になる可能性もあります。
まとめ
今回は、iDeCoで年末調整の手続きを忘れた場合について紹介しました。
- iDeCoについて
- 所得控除を受けるには、年末調整が必要
- 年末調整を忘れたら確定申告が必要
年末調整のときに、小規模企業共済等掛金払込証明書を会社に提出する必要があります。
年末調整をし忘れたとしても、確定申告すれば所得控除を受けられます。
確定申告は毎年2月16日~3月15日の間に、自分で書類を作成して税務署に提出します。
期限も決められているため、忘れずに手続きしてください。