iDeCo(イデコ)は、掛金が全額所得控除になるだけでなく、運用益が非課税になるなど、節税メリットが大きく、老後の資産形成にお得な制度です。
40代については、「これからiDeCo口座を開設する人」と「すでにiDeCo口座を保有している人」がそれぞれ一定数いらっしゃるかと思います。
今回は、40代で始めるiDeCo(イデコ)のメリット・デメリット紹介します。
40代でiDeCoの口座開設しよう
まだiDeCoの口座を開設していない人は、できるだけ早くiDeCo口座の開設をしましょう。
iDeCo口座の開設を遅らせる最も多い理由は、家計に余裕がないが多いと言われています。
50代でiDeCoの口座を開設しても、iDeCoのメリットをあまり得られないからです。
50代でiDeCoを始めても、積立額の累計が大きくならないことです。
月に拠出できる掛金の限度額が1万2000円だった場合、10年で最大144万円の元本しか積み立てられません。
50代になって、子どもが社会人になったから、毎月4万円は積み立てられる、など経済的余裕が生まれたとしても、拠出枠はそれ以上増えません。
こうした元本が少ない状態を解消するには、iDeCoを早くスタートするしか方法はありません。
40代のiDeCoは、節約
iDeCoに拠出する資金をどう確保するかということです。
iDeCo口座を開設している方も、掛金の金額は上限に設定しておくことが大切です。
拠出可能限度額が月1万2000円の人はもちろん、月2万3000万円が掛金の拠出可能限度額の場合(会社に企業型確定拠出年金や企業年金制度がない会社員など)、あるいは月6万8000円が拠出可能限度額の場合(自営業者など)、拠出金額が上限額に達していないならば、できるだけ掛金を増やしましょう。
掛金を増やすということは、家計の見直しが必要になる人も多いと思います。
老後のための貯金を増やせる余裕がある40代の家庭は、少ないと思います。
まずは家計を見直して月1万円程度の節約を実現することが大切です。
そして、その節約で生まれたお金をiDeCoの掛金の原資とするのです。
老後のためにさらに節約をするのは大変だと思います。
このお金は将来の自分のためのもので、老後に必ず報われることになります。
iDeCoの掛金を捻出するのは、頑張りがいのある節約だと考えてみましょう。
損失確定も利益確定も急がない
iDeCoでは、60歳まで長期投資を前提とした積み立てが継続されます。
短期的に投資信託の成績が下がっていたとしても、損失確定は絶対に行わないことが重要です。
利益確定を急ぐ必要もありません。
40代は60歳までにまだ時間があります。
値上がりしたからと全額を利益確定してしまうと、今よりもさらに値上がりをした場合、
利回りアップのチャンスをみすみす逃すことになります。
相場を読むという行為は極めて難しいことです。
毎月の掛金の拠出を継続し、なるべく投資を継続し続ける。
40代のiDeCoの投資戦略として最も有効ではないでしょうか。
まとめ
40代で始めるiDeCoメリットと活用法について紹介しました。
- 40代でiDeCo口座の開設をしよう。
- 40代でiDeCoの活用は節約。
- 損失確定も利益確定も急がない。
50代になってから、もっと早くからiDeCoで積み立てておけばよかったと後悔しないために、
40代で気がついたら、iDeCoの口座開設をすることをおすすめします。